漏えい放射線量測定
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>>漏えい放射線量測定とは
>>JIS規格・JESRA規格
>>JIRA認定資格「X線診療室 漏えいX線量測定士」
>>仕様書ダウンロード
>>品質管理
>>測定機器の精度管理
放射線漏洩線量測定とは
放射線漏洩線量測定とは、エックス線診療室からの漏洩放射線量を放射線測定器(サーベイメータ)を用いて測定することをいいます。
以下の場合、エックス線診療室の管理区域における漏洩線量測定を行い、法令等が定める線量限度を満たしているか確認しなければなりません。
- エックス線診療室に新しくエックス線装置を設置した時(開設者変更・管理者変更・医療法人化を含む)
- エックス線装置を更新した時
- エックス線装置及びエックス線診療室の構造設備を変更した時
- 医療法施行規則第30条の22の規定による測定(6ヶ月を超えない毎に1回)
医建エンジニアリングでは、エックス線診療室の管理区域における放射線漏洩線量測定業務を行っております。
年間の測定件数は約1200件です。
測定器は予備機を含め測定員数よりも多い台数を保有し、測定器の故障や校正に出す期間があっても測定業務を滞りなく実施できる体制を整えています。
測定について
JIS規格・JIRA工業会規格
JIS Z 4716「X線診療室の漏えいX線量の測定方法」
2018年3月20日、X線診療室における漏洩X線量の測定方法についてのJIS規格 JIS Z 4716「X線診療室の漏えいX線量の測定方法」が制定されました。
このJIS規格の制定により、X線診療室の放射線漏洩線量測定はこの方法が日本での標準となりました。
参考:日本産業標準調査会ウェブサイト
※リンク先ページにて「JIS Z 4716」で検索してください。
JESRA TR-0040*B 「X線診療室の管理区域漏えいX線量測定マニュアル」
医建エンジニアリングも加盟する(一社)日本画像医療システム工業会(以下JIRA)では、早くからX線漏洩線量測定の標準化を目指し、マニュアルや工業会規格が発行されてきました。JIS Z 4716「X線診療室の漏えいX線量の測定方法」の制定を受け、漏洩X線量測定のJIRA工業会規格も内容を改正し、2019年4月1日にJESRA TR-0040*B 「X線診療室の管理区域漏えいX線量測定マニュアル」が発行されました。
参考:JIRA工業会規格のページはこちら
※リンク先で利用規約に同意いただきますと、他にも多数のJIRA工業会規格がご覧になれます。
《関連するJESRA》
■ JESRA TR-0040*B 「X線診療室の管理区域漏えいX線量測定マニュアル」
■ JESRA TR-0046 「X線診療室しゃへい計算マニュアル」
※医建エンジニアリングはJIRA会員です。
JIRA認定資格「X線診療室 漏えいX線量測定士」
「X線診療室 漏えいX線量測定士」は、X線診療室の漏洩X線量測定に必要とされる関係法令などの関連事項、JIS Z 4716およびJESRA規格に則った漏洩X線量測定を行うための作業手順、測定従事者として必要なコンプライアンスに関する事項などを習得していることをJIRAが認定する資格です。第1回認定講習会が2020年1月に開催され、2023年7月現在、医建エンジニアリングには18名(補佐含む)のX線診療室 漏えいX線量測定士が在籍しています。
仕様書例ダウンロード
放射線漏洩線量測定はただ実施していればよいというものではありません。安全管理の面でも、測定を行った結果を信用して安心していただくためにも、正確な放射線測定器の使用や、正しい方法での測定が欠かせません。
費用をかけて実施する以上、安全・安心を確保するために、放射線測定器の精度管理や、測定方法等を定めた仕様書をご用意いただき、測定事業者に要求することが望ましいと考えます。
下記より放射線漏洩線量測定 仕様書例のダウンロードが可能です。放射線漏洩線量測定をご検討の際には、ぜひご活用ください。
品質管理
有資格者による測定業務
医建エンジニアリングの測定スタッフは全員が「X線作業主任者」以上の国家資格を有しており、「第1種放射線取扱主任者」資格保有者も在籍しております。
また、JIRA認定資格「X線診療室 漏えいX線量測定士」も全員が取得しております。
測定スタッフに対する被ばく管理の実施
電離放射線障害防止規則第8条(線量の測定)により、放射線業務従事者の管理区域内において受ける被ばく線量を測定することが義務付けられています。医建エンジニアリングでは測定スタッフに個人放射線被ばく線量測定器を着用させ、同規則第4条~6条(放射線業務従事者の被ばく限度) に基づき、個人放射線被ばく線量測定を実施し被ばく線量の管理を行っています。
参考:厚生労働省「医療保健業に従事する皆さまへ ~ 被ばく線量の見える化のために~」
測定スタッフに対する健康診断の実施
電離放射線障害防止規則第56条(健康診断)により、管理区域へ立ち入る放射線業務従事者に対し健康診断を実施することが義務付けられています。医建エンジニアリングでは測定スタッフに対し、業務への配置時及び定期的な(6月以内毎)健康診断を実施し、同規則第58条(健康診断結果報告)による労働基準監督署への電離放射線健康診断結果報告書の提出を行っています。
測定機器の精度管理
デシケータ(保湿庫)
医建エンジニアリングでは、精密機器である測定器等を湿度を一定に保ち最適な状態で保管しています。
また、地震によるサーベイメータの破損防止のため、デシケータ(保湿庫)には耐震対策を施しています。
測定器
1年に1回、認定事業者へ校正を依頼し、測定器の整備点検および校正を行っています。医建エンジニアリングの測定器は、国家標準とつながりを持った放射線場で確実に校正がなされたことを証明するトレーサビリティ体系・校正証明書を校正ごとに入手し、すべての報告書に添付しています。
測定器の自社での校正および機能確認
医建エンジニアリングでは1か月に1回、測定器の精度管理を目的としてJIS Z 4511:2018 附属書JBに規定される校正および機能確認を行っております。
測定器を当社で製作した機能確認用治具(ジグ)を用いて、測定器が確実に動作しているか確認しています。
水ファントムの点検
医建エンジニアリングでは、X線装置や周辺機器、施設への水濡れによる損害の防止を目的とし、漏洩X線量測定の際に使用する胸・腹部用水ファントム(JIS Z 4915準拠)の水漏れの有無や傷の状況等の確認を毎月定期的に行っています。
カタログダウンロード
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